熊谷市

熊谷市は、夏場に猛暑になるまちとして広く知られています。
2007年8月には日本観測史上最高気温を記録し、2010年には年間猛暑日日数が国内最多の41日で全国1位となりました。太陽エネルギーの活用も期待されている他、暑さ対策にも力を入れています。
歴史的には、関東一の祇園と称される「うちわ祭り」が有名で、およそ70万人の集客を誇り、平成24年3月30日付で「熊谷市指定無形民俗文化財」に指定されました。
また、日本三大聖天の一つとして知られる「妻沼聖天山(めぬましょうでんざん)」の本殿である「歓喜院聖天堂」は、平成24年7月9日付で国宝に指定され、観光資源としても期待されています。
その他にも、熊谷市の銘菓として知られる「五家宝(ごかぼう)」は、埼玉三大銘菓の一つと称されています。
2019年にはラグビーワールドカップ開催都市として3試合が行われました。そしてワールドカップの運営においては「神対応」と絶賛されました。

うちわ祭り
(写真提供:熊谷市)

行田市

行田市は、国宝「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」が出土した稲荷山(いなりやま)古墳、日本最大の円墳である丸墓山(まるはかやま)古墳など、9基の大型古墳が群集する「さきたま古墳群」を有し、世界遺産登録を目指す中、令和2年国指定特別史跡に認定され、埼玉県名発祥の地としても広く知られています。
その他に、「関東七名城」の一つとされる「忍城(おしじょう)」は、平成24年に放映された映画「のぼうの城」での舞台となり、一躍全国区となりました。
江戸時代中期より「足袋」の生産が始まり、現在では、経済産業大臣指定伝統的工芸品に、足袋蔵を含む26件の建造物と有形文化財3件、史跡4件、有形民俗文化財2件、無形民俗文化財4件で構成される日本遺産に認定され、足袋から転じた繊維産業が地場産業として一定の地位を占めています。

忍城(おしじょう)
(写真提供:行田市)

加須市

加須市は2010年に旧1市3町が新設合併したまちです。
旧加須市には関東3大不動の一つ「不動ヶ岡不動尊總願寺(そうがんじ)」があり、390年以上の歴史がある節分会が毎年行われます。さらに、「梨」や「いちじく」の生産が盛んな旧騎西町、「はなび」「たなばたさま」など日本の近代音楽を作った下總皖一(しもおさ かんいち)の出身地である旧大利根町、そして2012年にラムサール条約に登録された「渡良瀬遊水地」がある旧北川辺町と、歴史と水と緑が豊かな特色溢れるまちです。
また、こいのぼりの生産数が日本一であり、5月3日の市民平和祭では数万の観客が見守る中、長さ100メートルもある「ジャンボこいのぼり」の遊泳が毎年行われています。
2017年夏の甲子園では、花咲徳栄高等学校が埼玉県勢として初となる夏の甲子園優勝を果たしました。

ジャンボこいのぼり
(写真提供:加須市)

羽生市

羽生市は、江戸時代末期以降から「青縞(あおじま)」の生産が行われ、市の中心部は衣料の町として発展し、周囲は農業地帯で肥沃な田園に恵まれたまちです。
羽生水郷公園には、日本で唯一の「ムジナモ」の自生地である宝蔵寺沼があります。ムジナモとは、根がなく水面に浮かぶ水草で、モウセンゴケ科に属する一属一種の珍しい食虫植物です。国の天然記念物に指定されており、市場に出回る日本産のムジナモのほとんどが宝蔵寺沼産といわれています。
また、近年は全国のご当地キャラクターを集めた「ゆるキャラさみっと」の開催にも力を入れています。

ゆるキャラさみっと
(写真提供:羽生市)